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プール監視員の道
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吸水口・排水口の吸い込まれ事故事例の一覧

 事故発生時に死亡事故と繋がる吸水口・排水口に関する主な事故内容と発生件数です。排水口の蓋のボルト止めと吸い込み防止金具による2重の安全対策が定められた後も事故が繰り返されています。
吸水口・排水口事故の発生件数
取水・排水事故件数
 事故件数は、財団法人 日本水泳連盟 「水泳プールでの重大事故を防ぐ」を参考しています。

 現在の日本におけるプールの吸水口・排水口の安全対策では、最低限蓋のボルト止めと吸い込み防止金具による2重の安全対策が定められています。しかし、この他にも吸水圧力を分散する複数の吸水口の設置。吸水口を使用せず溢れた水を循環させる(オーバーフロー型)など様々な安全対策が設けられています。
 プールの吸水口・排水口に関する安全対策については、「プールの危険と安全設備 > プールの排水口事故と安全対策」にて紹介しています。

<吸水口・排水口の主な事故>
・2022年4月5日 ベトナム南東部のリゾートホテルのプール
 日本人の10歳の男子 子供用プール(水深1メートル)の排水口(縦40×横40センチ)に背中を吸い込まれて身動きが取れなくなり、溺水により死亡したとみられる。
 地元当局の発表で排水口と男児の死亡には因果関係がないとし、遺族は原因究明を地元当局などに求めている。

・2013年8月8日 長崎市 小学校低学年用プール
 小学2年生女子 かがむように歩いていたところ、排水口に足が吸着し動けなくなった。プールのモーターを切っても外れないため、消防車ポンプにてプールの水を抜き40分後に救出。軽傷。排水口には吸い込み防止金具が設置されていた。

・2006年7月31日 埼玉県ふじみ野市大井プール 流水プール
 小学2年生7歳の女子 流水プールの吸水口の柵が外れ吸水口に吸い込まれ、壁に強く頭を打ち付けられたことによる脳幹損傷による即死。

・2006年7月30日 群馬県伊勢崎市境下武士の市営流水プール
 小学6年生の男子2人が吸水口に張り付き動けなくなった。数分後に救出され、腹部等に内出血を負った。

・2004年7月 新潟県横越町の町民プール
 小学6年生12歳の男子 蓋が外れていたプールの排水口に足を吸い込まれ2日後に死亡。蓋はネジで固定されていなかった。

・2002年8月3日 和歌山県かつらぎ町・町民プール
 小学6年生の男子 プールの排水口に吸い込まれ、鉄製の格子状のふたの下敷きになっているのが発見された。

・2000年3月 京都府南丹市の保養施設こども用流水プール
 小学2年生の男子 吸水口に背中を吸い付けられ、一時仮死状態。後遺症のてんかんを患った。

・1999年8月18日 栃木県葛生町町営中運動公園内水深約1.5メートル・50メートルプール
 高校1年生の15歳の男子 排水口には25kgの鉄格子の蓋が外れ両足を吸い込まれ死亡。蓋はネジで固定されておらず、26kgの重りを装着していた。

・1999年7月 東京都青梅市立第一小学校プール
 小学5年生の女子  夏休みのプール指導日、プール底面の排水口お尻が吸着し溺死。排水口には蓋がなく、内部に鉄柵があるのみであった。

・1999年7月29日 山形県藤島町立長沼小学校プール
 小学6年生11歳の女子 プール側面の蓋がない壁面排水口にひざが吸い付き、溺死。

・1995年8月1日 宮城県丸森町の小学校プール
 小学6年生の男子 浄化用排水溝のふたを開け て遊び、排水口に引き込まれて死亡。

・1995年8月4日 静岡県西伊豆町仁科小学校プール
 小学5年生の男子 夏休みのプール開放中、はずれていた排水口の蓋を直そうとした際、排水口に吸い込まれ死蔵した。

・1994年7月7日 大阪府高槻市
 小学校3年生の男子 プール側面の排水口に左足を吸い込まれ意識不明

・1994年7月21日 北海道稚内市営プール
 小学6年生の男子 腹部が排水口に吸着し、一時意識不明の重体。

・1994年8月5日 鹿児島県金峰町
 小学5年生の男子 数人で排水口の蓋を開け、膝を排水口に吸い込まれ死亡。

・1994年8月12日 長野県佐久市の中学校プール
 中学1年生13歳のの男子 プールの排水口のふたがはずれ、膝を吸い込まれて死亡。

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