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プール監視員の心構え

プールの監視に携わる者で、
 実際に溺水事故の救助活動を経験する人は僅かです。
  溺水事故発生時の実際について。
溺水事故の実際 >
 溺れている人を発見し救助活動を行う。言葉ではとても簡単です。

 しかし、非常に多くの人数で騒がしいプールの水面で、溺水者を早期に発見することはとても難しいことです。

 発作等により突然の意識の混濁による溺水事故を除くと、溺れた初期段階での救助活動では水を飲むという程度。
 プールサイドや救護室で休ませる。呼吸器への水の恐れを説明し、念のため病院への診察をすするめるという程度で済みます。

 事故の大半はこのような処置で済むものばかりです。

 しかし、発見が遅れ、意識の混濁状態にまで発展した溺水事故では、

 溺れながら必死に呼吸をしようともがき、水を吸い込み、水を吐き出すためのおう吐し、溺水者は口は吐物にまみれています。


 周囲は唯でさえプールの喧騒で騒がしい状況の中で、

 プールの水で溺水者の体は冷たく、動かなく、重たい溺水者をプールサイドに引き上げ、吐物を指で掻き出して蘇生措置等を行います。

 講習等でいくら習っていても、多くの者はその状況に圧倒され足が竦みます。

 その中で、必要な措置をとれるかは監視員等の意識。

 救助しければいけない。自身が今、溺水者の命を預かっているという覚悟です。

 心肺蘇生等の救護活動。救急通報。2次事故の防止。搬送経路の確保。AED等の準備等。

 事故発生時にはすべきことが多く、役割分担のため日頃の訓練も重要です。

 しかし、いざという時にはそのような業務であると認識し、覚悟をもって監視業務にあたってください。


 プールでの溺水事故は、どのような予防対策をとっても必ず起きるものです。

 これが軽度で済むか、死亡事故となるか。

 プールの運営者を含めたプール施設に関わる全体による安全対策の実施。安全な運営をやり遂げるという覚悟です。

 ※溺水者の表現について、一部不適切と思われ個所があります。気分を害す方がいたら申し訳ないですが監視員等の救助する側がその覚悟を持ってもらうためにあえてこのような記載しています。ご理解ください。

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