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プール監視員の道
HOME > プール監視の方法 > プール監視における交代と集中力の維持

不断のプール監視

監視員の配置場所の交代は、
 監視員の気持ちをリフレッシュさせることのより、
  業務に対する集中力の回復に一定の効果が期待できます。
・監視業務と集中力
 人が物事に集中出来る持続時間については諸説あります。
 一つの例としては、
 ・完全に集中できる時間は、10分〜15分程度。
 ・集中できる時間は、30分程度。
 ・ある程度集中できる時間は、50分程度。
 監視という単一業務に対して、その業務を何の変化もなしに継続することは、監視員の集中力の低下により事故等の異常発見の見落としに繋がります。

・交代勤務の必要性
 集中力を求める業務では心身ともの変化を与えることで、気持ちを切り替えることができます。
 心身を休めるためには、休憩をとることが最も望ましい方法です。
 しかし、頻繁に休憩を取ることは監視業務に当る人員を割くこととなり、どこのプールでも実施が難しいのが実情です。
 そこで、監視を行う配置場所の変更によりプールの安全を確保しつつ、監視員の集中力の維持を図ります。
 同じ監視業務であっても、監視場所によって主たる監視内容が異なります。場所による変化。主に行う業務の変化が、監視員の気持ちのリフレッシュに繋がり業務持続による集中力の低下を防ぐことができます。

・配置場所の変更による変化の例
 ・利用者の違い
  子供用プール:子供の対する応対が多い
  水深の深いプール:大人に対する応対が多い
  プールの出入り口付近:新規来場者に対する応対が多い

 ・監視環境の違い
  日差し(照明)の状態:日なた、日陰、水の反射
  視界の違い:見通しの良い場所、悪い場所
  快適差の違い:風通しの良い場所・悪い場所
  注意内容の違い:メガホンを使用する場所。対面で案内をする場所   
 継続して監視業務を行う場合、水面による照明の反射等僅かな違いでも、目の疲れ等は疲労の蓄積は大きくことなります。
 監視場所を変えることで、疲労の蓄積を分散させることにも繋がります。
 疲労の例:声枯れ。目の疲れ。日焼け。及びこれらからくる心身の異常。

・交代時の注意事項
 監視員の交代では、監視が中断されることが絶対にないようルール付けを実施した交代を行います。
 主な注意事項:
 ・交代監視員が到着してから
 交代がくるだろう。交代要員が見えたから。と安易は思い込みにによる移動は行わない。
 必ず交代要員が到着し、引継・連絡事項を確認してから異動を開始する。
 引継・連絡事項がない場合でも、ないということを確認することが重要です。

 ・引継時にプールに背を向けない
 監視に使用する用具(メガホン・トランシーバー)の受け渡し。
 引継・連絡事項を行うときに監視が中断しないよう、必ずプールを向いて行う。

 ・引継に必要な措置を講じる
 飛び込みプール。スライダー等の特に危険が大きい個所では、
 ・引継事項が多い場合に利用を一旦止める。
 ・利用者の合間で必要な連絡が行えるよう、交代にかかる引継時間を延ばす。
 など、安全を最重視した措置行う。

 ・交代する監視員の一定の技術を担保とする
 交代にかかる引継は、その日特有の変化等を伝えるものです。
 予め、交代にかかる場所の監視経験。監視を行うに当たり一定の技術があることが前提です。
 監視場所の交代により、結果として不慣れな監視とならないことが必要です。

・交代の頻度
 監視員の交代は、多すぎると引継等にかかる時間が多くなり業務への支障が大きくなります。しかし、少なすぎると監視業務の集中の低下につながります。
 このため、プールの状況に合わせた適度な頻度での実施が重要です。
 目安としては、20分〜50分の範囲が適切です。
 ・20分〜30分交代
 利用者が少なく、一見すると事故の発生が少ない状況での交代。
 監視業務は、口頭での案内などが少なく、ほぼ見ているだけの状態であるため監視業務に対する集中力が低下しやすい。
 交代頻度を多くし、意識の低下を抑制する。

 ・30分〜40分
 利用者がある程度多い状況で、監視員が直接口頭での案内等が多くある状況。
 監視員自身が、自らの業務の必要性を無意識に自覚し業務の集中(意識)が低下しにくい。

 ・40分〜50分
 特に使用者が多く、正に目が離せないという状況。
 監視員が総当たり監視状態にあり、交代する要員を派遣することが困難という状況。
 監視員の状態(体調不良の有無)の確認。引継等の有無。疲労蓄積の予防を主たるもくてきとした定期的な交代が必要。

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