本文へスキップ
プール監視員の道
HOME > プール事故の対応方法 > プール事故発生時の救助方法

プール事故発生時の救助方法

プール等の溺水事故では、
 救助活動はもとより、2次事故の防止のため救助者安全確保。
  監視業務の中断からの他の事故発生を警戒して行動します。
・プール事故発生時の救助方法
 プールにおける事故は、溺水者等の要救助者の状態。プールの水深等により救助方法が異なります。
 特に水深の深いプールでは、救助者が要救助者により巻き込まれる可能性があり、救助には遊泳能力だけでなく救助方法の熟知。救助用具の活用が必要です。
 また、事故対応によりプール監視員の多くの人員が割かれることで、他のプールの監視が手薄になることで新たな事故を誘発することがあります。
・代表的な救助方法
・水深の浅いプールでの救助
 25mプール・子供用プールなどの大人の身長で事足りプールでは、監視員(救助者)が飛び込むことが最も早く確実です。
 遊泳者の危険を感じた時は、自身の飛び込む着水地点の安全を確認して飛び込んで救助します。
リングブイの使い方 ・救助用浮き輪(リングブイ)を使用した救助方法
 水深の深いプール、プールサイドから離れた地点(20m程度迄)での事故の内、要救助者が水面でもがく等している状態で使用します。
・レスキューチューブ
を使用した救助方法
 水深が深くプールサイドから離れた場所での溺水事故。要救助者の意識がない状態での救助活動で使用します。
 救助者はレスキューチューブを引っ張り要救助者に接近し、レスキューチューブ要救助者に撒きつけ牽引します。
 救助方法を熟知していないと、救助者もある程度危険が伴います。
・その他
 救助者の遊泳能力のみで救助活動を行います。飛び込みプール等、プールサイドから近く水深の深いプール等で用います。
 救助者の危険が大きく、状況によっては救助できる可能性も小さくなります。
・救助の共通事項
 プールサイド溺水者を引き上げる時、溺水者はとても重くプールかなりの労力です。プールの構造に適した引き上げるための人出が必要です。
 プールの壁面がコンクリート等の素材のプールでは、引きあげる時に体を擦りつけて怪我をするため、プールサイドに毛布等を当てる等の措置が必要です。
 また、子供等を引き上げるというだけであっても、安易に腕を引っ張ると脱臼をする場合があります。
 プール内から抱え上げてプールサイドにあげるなど、人為的にプール内から引き上げる行為について軽率に実施しないようにしましょう。
 但し、命に係わる窮迫した事態では、命を繋げる救命措置が最優先であるため、この限りではありません。

・救命措置
心肺蘇生法の手順  意識の確認、気道確保、人工呼吸、胸骨圧迫、AED等を用いた救命処置を実施します。
 蘇生措置について詳しくは、(別ページで開きます。)
 本館:警備員の道 > 警備員の講師を目指す > 警備員教育内容
 > 心肺蘇生法の手順(救急法) へ
 救命措置の重要性、及び救急車の到着時間などについて詳しくは、
 本館:心肺蘇生法の手順 > 応急手当の目的と普及率  へ
 本館:心肺蘇生法の手順 > 救急車の到着時間と蘇生率 へ

・救急要請、救急搬送の経路確保
警察機関への通報  119番等の通報による救急要請を行います。
 また、救急隊がプールの要救助者を円滑に搬送できるようプールに通じる非常用ゲート等を開放による経路を確保。
 傷病者等の最短ルートで搬送できるよう救急車及び救急隊の先導を行います。
 通報の方法に関する基本については、(別ページで開きます。)
 本館:警備員の道 > 警備員の講師を目指す > 警備員教育内容
 > 警察機関への通報 へ

・2次事故の防止活動
2次事故の防止  溺水事故による混乱。事故の対応により通常監視を行う監視員が不足する等の事態が発生した時、遊泳禁止処置により一時的にプールサイドに上がってもらい安全を確保します。
 遊泳者がいないことで、2次事故に対する警戒のためのプ若干名で安全を確保することができるため、プール監視員を救助活動に割くことができます。

・事後処理
 ・溺水者への同伴等
 保護者等が見つからない。状況の確認。説明等の必要がある場合、職員等が搬送先の病院に一次処置として同伴し事態の経過を確認します。
 ・プールの営業再開
 事故による混乱。プール監視体制の状態を確認し、施設側に確認した後、遊泳の再開を行います。
 ・事故状況の精査
 事故の発生時間・場所・溺水者の状況・行った措置・遊泳を再開した時間等の概要を記録し、施設運営側に報告します。
このページの先頭へ

ブログ・関連リンク

警備員の道

警備員日記